プロテインの飲み過ぎは肝臓や腎臓、体に悪いの?
ネットでも、プロテインのとり過ぎは体に悪い。肝臓に悪い。腎臓に悪い。etc…見かける事があります。
自分の体に取り入れる栄養素なので、実際のところどうなのか知っておきたいですよね?
この記事では、プロテインの飲み過ぎは本当に肝臓や腎臓、体に悪いのか?について、徹底的に調べていきたいと思います。
プロテインの飲み過ぎは腎臓に悪い?
プロテインの飲み過ぎは腎臓に悪い。と都市伝説のように、何十年も前から語り継がれていますよね。
実はこれ、科学的根拠が無いのです。
では、なぜプロテインの飲み過ぎは腎臓に悪い。という話が出てきたのかというと、動物実験でタンパク質を過剰に摂取させる事で、腎臓の機能が低下することが示唆されています。
また、腎臓病の患者を対象に高タンパク質の食事を摂取させた研究では、腎臓病が悪化することが報告されています。
おそらく、これらの話を元にプロテインの飲み過ぎは腎臓に悪い。という事が拡がったのだ思います。
健常者を対象にした研究結果に基づいたものではありませんでした。
プロテインの飲み過ぎは肝臓に悪い?
肝臓についてはどうでしょうか?
かつて、アメリカ心臓協会はプロテインを代謝するために肝臓に負荷がかかるので、肝機能障害を引き起こす可能性があるとの見解を示していました。
ところが、こちらに関しても科学的根拠が全く無いのです。
タンパク質は体内で分解される時にアンモニア(有害)が発生します。肝臓は、そのアンモニア(有害)を尿素などに変換を行い無害化します。
タンパク質を過剰摂取する事で、その処理能力を超えてしまうのでないか?とも言われています。
こちらに関しては、研究の結論として1日に230~250g以上が上限ではないか。と言われています。これはプロテインの量ではなく、タンパク質の量です。
現実的にはあまり気にする必要はないでしょう。
プロテインの飲み過ぎは腎臓や肝臓にダメージを与えない
プロテイン=タンパク質の飲み過ぎや食べ過ぎによって、腎臓や肝臓にダメージを与えない。という事が最新の研究結果によって出ています。
1日あたり2.0g/kgまでのタンパク質の摂取量であれば、腎臓や肝臓にダメージは無い事が確認されています。
ただし、毎日プロテインを10杯以上飲んだり、プロテインバーを10本も20本も食べていたら、それは明らかに過剰量なので体に良くありません。
また、もともと腎臓や肝臓に疾患を患っていたりすると話は別です。あくまで健常な場合、1日あたり2.0g/kgまでのタンパク質の摂取量であれば、腎臓や肝臓にダメージはありません。
ちなみに厚生労働省の資料ではタンパク質の許容上限量は設定しない事になっています。
3─1.耐容上限量の設定
たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなけ
厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042630.pdf)
ればならない。しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を設定し得る明確な根拠となる報告は
十分には見当たらない。そこで、耐容上限量は設定しないこととした。
むしろプロテインを摂取した方が体にとっては良い事なので、気軽に食べられてなお且つ美味しい、プロテインバーの愛用をおすすめします。
管理人
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